あなたの顔はわたしたちのもの
顔認証AIの誕生と、プライバシーの終わりの物語
顔写真1枚で、あなたのすべてが暴かれる。監視社会の未来を描くノンフィクション。
| 著者 |
カシミール・ヒル 著 高橋 則明 訳 |
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| ジャンル | |
| 書店発売日 | 2026/01/22 |
| ISBN | 9784788908390 |
| Cコード | 0036 |
| 判型・ページ数 | 四六・448ページ |
| 定価 | 2,750円(税込) |
内容紹介
ニューヨーク・タイムズの記者カシミール・ヒルは、クリアビューAIという顔認証アプリを追っていた。顔写真1枚から、その人の名前、SNSアカウント、友人や家族、住所、本人も知らない過去の写真まで、99%の精度で特定できるというこのサービスは、すでにFBIや地方警察で利用されていた。ピーター・ティールが出資し、トランプ政権と結びついたCEOらが経営するこの企業は何を目論んでいたのか。はたしてわたしたちには、現代版パノプティコン(すべてを見渡す監視装置)をつくるか否か、決める時間は残されているのだろうか。監視社会の未来を描くノンフィクション。
【著者紹介】カシミール・ヒル(Kashmir Hill)
ニューヨーク・タイムズ紙のテクノロジー担当ジャーナリスト。デューク大学とニューヨーク大学でジャーナリズムを学び、Gizmodo、Forbesなどを経て2019 年にニューヨーク・タイムズ入社。これまで、顔認証、AI 監視、遺伝子解析など、テクノロジー分野におけるデータ収集とその利用上の問題などについて、ときに実体験を交えながら取材を続けている。2020 年に寄稿した顔認証技術のスタートアップ企業の記事を深掘りした著書『YOUR FACE BELONGS TO US』において、クリアビューAIの実態や、顔認証技術の問題点、プライバシーが置かれている危機的状況について克明に描いた。
【訳者紹介】高橋 則明(たかはし・のりあき)
翻訳家。立教大学法学部卒業。おもな訳書にレイ・カーツワイル『シンギュラリティはより近く』、デイヴィッド・J・チャーマーズ『リアリティ+ (上)(下)』、ペドロ・G・フェレイラ『パーフェクト・セオリー』、ネイサン・ウルフ『パンデミック新時代』、ケン・シーガル『Think Simple』、クリス・アンダーソン『フリー』(いずれもNHK 出版)などがある。
